『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』短評

パリ人肉事件のことすら知らず、ちょうど時間つぶしになる時刻に上映していたというだけで本作を拝見。途中で退出した観客がいたが、中盤のある描写は確かに私も面食らいました。

一見、おとなしく過去の人の今を映すだけかと思いきや、突如、人の裏側を映す恐ろしさを持つ映画です。そして、そのことさえ佐川一政氏は驚きもしないことには、恐ろしいというより異質な生物だと感じて思考を止めてしまうだけである。

「悪」というものがあったとして、それ以外は相対的に「善」と捉えてしまうとか、目の前でよき行いをしている人を「善」と捉えてしまうとか。

相対的に物事を見ていても、それだけでは表層を見ているにすぎないということを実感させられる作品でした。

『天気の子』短評

初日一斉上映の一環で、池袋のグランドシネマサンシャインにおいて拝見した新海誠監督最新作。

IMAXシアターで見てよかったと思えるような、映像面ではいつもどおり見事なクオリティでした。

 

東京の怖さと街宣広告描写

主人公である帆高(声:醍醐虎太朗)は16歳の少年。彼が家出して仕事を探す場面。東京が怖いと称していたのは、いくらなんでも見通しが甘いのではと思ってしまいます。

 

むしろ指摘したいのは風俗業勧誘トラックを文言違えず登場させたところです。

あの手のトラックは音が大きく近くを通ると頭に刷り込まれ、興味のない人にとっては暴力的である思えます。

一方、本作は一瞬だとしても映画館という視覚聴覚的にほぼシャットアウトできないところで流れるわけで、ここで現実と同じ様な体験をすることになろうとはと感じさせられます。

これは東京(繁華街)の怖さを映画として体験させられるわけで、不快だけども笑いそうになる興味深い経験でした。


帆高が選んだ結末

(展開のネタバレはないですが、これから見る方は読まない方が無難です)

 

帆高は世の中と自分の思いを比較して、前者を選ぶような人ではないでしょう。話の展開上、そして主人公として、彼のとった行動は(その経過の違法性とかは除外して)おかしいことではないと言えます。

しかしそれは作品が脳天気なセカイ系となることに繋がるわけです。これを夏の話題作として見ることになろうとは。

そして京都アニメーションが壊滅的被害を被り、『涼宮ハルヒの憂鬱』に楽しんだ者として悲嘆に暮れた翌日にこのような作品と向き合うことになろうとは。

妙な巡り合わせだと感じたのでした。

グランドシネマサンシャイン開業

7月19日、池袋のグランドシネマサンシャインの開業日に訪問しました。

 

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外観。朝8時半頃。

表側、Q plaza と書かれた入り口付近では、開業イベントの準備が行われていました。

 

4階から5階 ロビー

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4階ロビーおよび5階。

 

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4階案内表示とフライヤー置き場。

この左手にグッズ売り場。その奥の待合席は窓側のカウンター席にいくつかコンセントがありました。

 

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5階カフェ、クラッパーズダイナー。

 

12階 IMAXシアター

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エスカレーターで12階に上がると、天井の大画面が目に飛び込んできます。

 

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12階。IMAXシアター入り口。

 

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IMAXシアター内部。

大きさのあまり、手元のカメラでは撮りきれないほど。

 

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映画鑑賞直後、外の明るさを感じるのは新鮮。

朝は曇り空だったのですが、『天気の子』初回一斉上映後は青空を拝めました。

 

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写真奥は12階レストラン、バールパノーラマ。

写真右手奥の席を確保してから注文するタイプ。

 

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席で食べましたが、場内に持ち込める軽食も販売しています。

 

その他の写真

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4階に書かれた代表の言葉の通り、映画との出会いや、交流の場となっていくことになるでしょう。

 

※上記内容は初日のものです。今後仕様変更等あるかもしれませんがその点はフォローできませんのでご理解ください。